事件後、メディアから姿を消した押尾学だが、近年の映像配信サービスの隆盛により、彼が出演していたかつての名作ドラマが思わぬ形で再評価されている。TVerでの期間限定配信やNetflixなどのグローバルプラットフォームにおいて、2000年代の日本のテレビドラマが再注目される中、当時の彼の瑞々しい演技に再び光が当たっているのだ。
リアルタイムで彼の全盛期を知らない若い世代が、「作品に出ているカッコいい俳優は誰か」とSNSで話題にする現象も起きている。作品の芸術的価値やエンターテインメント性までを抹消することはできない。一度失墜した名声と、作品の中に永久に刻まれた輝き。デジタルアーカイブの普及は、彼という人物の複雑な二面性を図らずも浮き彫りにしている。