デジタルデバイスに囲まれ、常に情報過多のストレスに晒される現代の暮らしにおいて、五感のうち最も原始的で情動に直接作用する「嗅覚」の価値が見直されています。アロマキャンドルやリードディフューザーとは異なり、お香は「火をつけて煙を立ち上らせ、燃え尽きるまでの時間を味わう」という一連のプロセスそのものが、手軽なマインドフルネス体験として支持を集めているのが実態です。
インテリアショップやフレグランスブランドの店頭でも、天然香料をベースにしたスタイリッシュなインセンスが数多く展開され、20代〜40代の若年層からミドル層まで購入層が大きく拡大しました。在宅ワークの開始前や就寝前の切り替えスイッチとして取り入れる人が多く、香りと煙のゆらぎが「仕事モード」と「リラックスモード」の境界線を明確に引くツールとして機能しています。