Vリーグにおいてパナソニックパンサーズの数々のタイトル獲得に貢献した山本氏が、ユニフォームを脱ぐ決断を下したのは2013年4月のことでした。長年にわたってチームと日の丸を背負い続けたレジェンドの引退劇には、アスリートならではの葛藤と美学が存在します。
最大の引退理由となったのは、長年酷使し続けた膝や肩などの慢性的な怪我でした。幾度もの手術と過酷なリハビリを乗り越えてプレーを続けてきたものの、「自分自身が納得できるパフォーマンスをファンの前で見せ続けられるか」という自問自答を重ねた結果、余力を残したトップレベルの状態で第一線を退く道を選びました。後進の若手選手たちが順調に育ってきたタイミングを見極め、チームの未来を託す形で現役生活にピリオドを打ったのです。