トップを走り続ける者だけが味わう極限のプレッシャー。時代の寵児としてもてはやされる一方で、彼の中で徐々に大きくなっていったのは「本当の自分として生きたい」という強い欲求だった。2005年の活動自粛、そして2006年の正式なグループ脱退。当時、メディアや世間には衝撃が走ったが、彼にとってその決断は挫折ではなく、魂の原点へと帰るための必然的なステップだった。
華やかな東京の喧騒を後にした彼が選んだのは、八重山諸島に浮かぶ人口数百人の小さな島、小浜島だった。コンビニもネオンもない。あるのはどこまでも広がるサトウキビ畑と、息をのむほどに透明な海。都会の秒刻みのスケジュールから完全に解き放たれ、波の音と潮風に身を委ねるなかで、傷ついた心と体はゆっくりと息を吹き返していった。