時の経過は、人々の記憶を風化させるのではなく、物事をより客観的な視点へと導く。表現者が犯した過ちは消えることがなく、被害者の傷が癒えることもない。しかし同時に、スクリーンの上に刻まれた圧倒的な演技の記憶もまた、フィルムから完全に消し去ることは不可能だ。
二階堂ふみが世界的女優として新たな未来を切り拓き、日本映画界が新たな倫理基準のもとで進歩を続ける今。かつて交錯した二人の軌跡は、倫理と芸術、忘却と記録の狭間で、これからも私たちに重い問いを突きつけ続けるだろう。 (出典: 二階堂 ふみ 新井 浩文(Yahoo!ニュース))