中村俊輔の名を世界に轟かせた決定的な瞬間といえば、UEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で叩き込んだ2本の伝説的フリーキックだ。あの美しい弧を描く弾道は、今なお欧州のフットボールファンに語り継がれている。
また、サッカー日本代表の絶対的10番として背負い続けたプレッシャーも絶大だった。主力を務めた2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会など、歓喜と苦悩が交錯する大舞台を幾度も経験。ピッチ上の華々しいプレーの裏には、人知れず繰り返されたミリ単位のキック練習と、膨大な映像分析があった。