二人の関係が急速に縮まるきっかけとなったのは、1985年に公開された東宝映画『愛・旅立ち』でのダブル主演でした。当時、中森明菜は『少女A』や『十戒 (1984)』のヒットで歌姫の地位を確立し、近藤真彦も『スニーカーぶる~す』や『ギンギラギンにさりげなく』でトップアイドルの座を不動のものにしていました。
映画での共演を通じて意気投合した二人は、やがて交際へと発展します。音楽番組や賞レースの現場でも仲睦まじい姿を見せており、当時のファンやメディアの間では「誰もが認めるスーパーカップル」として公然の秘密となっていました。音楽祭で近藤が賞を獲得した際に明菜が涙を流して喜ぶ姿など、彼女の一途な想いはブラウン管越しにも強く伝わっていました。
しかし、互いに芸能界の頂点に立つ多忙な日々の中、すれ違いや周囲のプレッシャーが徐々に二人の関係に影を落とし始めます。1980年代後半に入ると、トップアイドル同士ゆえの過度な報道競争や人間関係の摩擦が表面化していきました。