婦人科クリニックや総合病院で行われる子宮内膜症の検査は、段階的に進められます。いきなり侵襲性の高い処置を行うことはなく、身体への負担が少ない検査から順序立てて原因を特定していきます。
初診時の診察は主に以下の3ステップで進行します。
1. 丁寧な問診(問診票・ヒアリング)
月経周期、生理痛の程度(鎮痛薬を飲む頻度や効き目)、経血量、性交痛や排便痛の有無、妊娠希望などを詳しく確認します。痛みの度合いを客観的に伝えることが、正確な診断への第一歩となります。
2. 婦人科内診・直腸診
医師が膣内に指を入れ、もう片方の手でお腹の上を押さえて子宮や卵巣の大きさ・硬さ・可動性(周囲との癒着の有無)を触診します。子宮の裏側(ダグラス窩)に病変が疑われる場合は、直腸診を併用することもあります。
3. 超音波検査(エコー検査)
超音波プローブを用いて子宮と卵巣の断層画像をリアルタイムで描出します。一般的には膣から挿入する「経腟エコー」が行われ、卵巣にできるチョコレート嚢胞(子宮内膜症性卵巣嚢胞)の有無や子宮腺筋症の合併を高精度に確認します。性交経験がない方の場合は、お腹の上からあてる「経腹エコー」や肛門からの「経直腸エコー」に切り替える配慮がなされます。