犬の皮膚表面に現れるデコボコとしたカリフラワー状のイボは、臨床現場において主に2つの疾患が疑われます。年齢や発生部位によって原因が大きく分かれるため、まずは愛犬の状態と照らし合わせてみることが大切です。
1つ目の代表例が、犬パピローマウイルスへの感染によって引き起こされる「乳頭腫(パピローマ)」です。若い犬や免疫力が一時的に低下している犬によく見られ、とりわけ犬の口の周りにカリフラワー状のイボが集中的に多発する傾向があります。最初は小さなピンク色や白色の突起として現れ、徐々に表面が角化してゴツゴツとしたカリフラワーやイソギンチャクのような形状へと変化します。
2つ目は、シニア期に入った犬に極めて多く見られる「皮脂腺腫(ひしせんしゅ)」や皮脂腺過形成です。皮膚の皮脂腺組織が限局性に増殖する良性病変で、背中、頭部、まぶたの縁などに単発または多発します。色は白〜黄色、あるいはピンク色を帯びており、触るとやや硬く、カリフラワー状やブドウの房のような外観を呈するのが特徴です。