1991年、日本大学芸術学部を卒業した近藤サトは、フジテレビジョンに入社した。同期には中村江里子など、後にフリーとして大活躍する面々が揃っていた。その中でも近藤の存在感は異彩を放っていた。
当時の女子アナといえば、明るく親しみやすい「アイドル路線」が主流になりつつあった時代だ。しかし、彼女がまとっていたのは、それとは一線を画す「和風の気品」と「揺るぎない知性」だった。入社直後から報道番組や情報番組のキャスターに抜擢され、その落ち着いた声のトーンと完璧な原稿読みは、新人離れしていると業界内でも高く評価された。
特に、彼女が時折見せる着物姿は、視聴者の間で「若手アナウンサーとは思えない色気と品格がある」と大きな話題を呼んだ。この時期の彼女は、まさにフジテレビの「知性の象徴」として機能していたのである。