キタの太融寺周辺と並び、動向が注視されているのがなんば・道頓堀をはじめとするミナミエリアです。かつて「グリ下」と呼ばれた道頓堀周辺の広場に集まっていた若年層の一部が、生活費や遊興費の枯渇を理由に売春行為へと流出するケースが後を絶ちません。
ミナミエリアの特徴は、訪日外国人観光客(インバウンド)の多さにあります。道頓堀のネオン街から少し離れた千日前や日本橋方面の路地では、外国人観光客をターゲットにした声掛けやトラブルも報告されています。価格交渉や言葉の壁を巡るトラブルから暴力事案に発展するリスクも高く、警察の巡回ルートも重点的に再編されています。
キタが「ホテル街へのアクセスの良さ」を背景に組織化・定着化しているのに対し、ミナミは「居場所を失った若者の突発的な滞留」から派生するケースが多く、エリアごとにその性質は大きく異なります。