巨大地震が発生した直後、X(旧Twitter)やYouTube、TikTokなどのSNSでは地震リアルタイムネットの反応が爆発的な勢いで増加します。中でも閲覧者の目を釘付けにするのが、沿岸部を襲う津波到達動画と、都市部を揺るがす高層ビル長周期地震動動画です。
東日本大震災や日本海沿岸で発生した地震のアーカイブにおいて、堤防を軽々と越えて街を飲み込む黒い濁流の映像は、見る者に言葉を失わせる衝撃を与えました。当時の住民の手記には、「最初は川の水が少し増えた程度に見えたが、わずか数十秒で家や車が押し寄せてきた」と記されています。遠目にはゆっくり動いているように見える津波が、実際にはオリンピック短距離走選手並みの速度(時速30km以上)で押し寄せる現実は、映像を通して初めてその恐ろしさが理解されます。
一方、震源から数百キロメートル離れた大都市圏で発生する長周期地震動の映像も、現代の都市構造が抱える脆弱性を浮き彫りにしています。超高層タワーマンションやオフィスビルの上層階で撮影された映像では、吊り下げられた大型照明がメトロノームのように左右へ数メートル揺れ、キャスター付きのオフィス家具が猛スピードで壁に激突する様子が映し出されています。
ネット上では「高層階に住んでいるが船酔いのような揺れで立てなかった」「エレベーターが完全停止して孤立した」といった生々しいポストが相次ぎ、揺れのエネルギーが逃げ場のない高層建築物に蓄積される恐怖がリアルタイムで共有されています。震度7被害状況の凄まじさは、木造家屋の倒壊だけでなく、こうした都市型災害の映像記録によっても鮮明に裏付けられています。