豊橋駅前の松葉町周辺をはじめ、夜の帳が下りてから真価を発揮する店も見逃せない。歓楽街の灯りに誘われて暖簾をくぐると、そこには呑んだ後の胃袋に染み渡る極上の「中華そば」が待っている。鶏ガラと魚介のふくよかな出汁、やや柔らかめに茹で上げられた縮れ麺。何気ない佇まいの中に、数十年の歳月が育んだ職人技が宿る。
深夜営業を続ける穴場店では、常連客が静かにビールを傾け、立ち上る湯気を眺めながら〆の一杯を待つ。派手なトッピングや過度な演出は一切ない。しかし、シンプルだからこそ誤魔化しの利かないスープの深みが、疲れた身体をじんわりと癒やしてくれる。夜行性の美食家たちがこっそり通い詰める理由がそこにある。