事件の舞台となったのは、イタリア・トスカーナ州フィレンツェのシンボルであるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(通称:ドゥオーモ)です。1296年の着工から140年以上をかけて完成したこの巨大な大聖堂は、ブルネレスキが設計した世界最大の石造りドーム(クーポラ)を擁し、ユネスコ世界文化遺産「フィレンツェ歴史地区」の中核を成す至宝です。
2008年6月、クーポラ頂上の展望台へと続く狭い階段壁面に、油性サインペンで複数の日本人女性の名前、日付、そして特定の学校名が大きく書き込まれているのを別の日本人観光客が発見しました。目撃者が撮影した現場写真がインターネットの掲示板やブログに投稿されるや否や、瞬く間に拡散。世界遺産を冒涜する許しがたい行為として、イタリア 大聖堂 落書き 日本人 ニュースとして国内外のメディアが一斉にトップニュースで報じる事態となったのです。
さらに調査が進むにつれ、大聖堂のクーポラだけでなく、隣接する名所であるジョットの鐘楼 落書き 事件や、別の日本人グループ(大学生や高校教員など)による過去の落書き痕跡も次々と発覚。日本人観光客の規範意識の欠如が国際的な批判を浴びる一大スキャンダルへと発展していきました。