華やかなスポットライトの裏で、多くの選手が直面しているのが現実的な生活苦だ。実業団という日本独自のシステムが縮小傾向にある中、プロとして独立できるのはごく一部のトップ層に限られる。遠征費や治療費を捻出するため、アルバイトを掛け持ちしながら競技を続けるケースも珍しくない。
さらに、引退後のセカンドキャリアにおける男女格差も根強く残る。女性コーチや女性役員の比率は依然として低く、競技生活を終えた後の選択肢が極めて狭いのが現状だ。スポーツ界全体でこの構造的な問題にメスを入れない限り、真の発展は望めないだろう。