リリースから10年を迎えた2026年、SNS上ではこの曲を巡る新たなムーブメントが起きている。ショート動画プラットフォームでは、ペットとの別れや、卒業、引っ越しといった「人生の節目」の映像にこの曲を重ね合わせる投稿が相次いでいる。倍速視聴やタイパが重視される現代において、あえてこのスローバラードが選ばれる理由は何か。
それは、情報過多な日常に疲れた現代人が、感情の「余白」を求めているからに他ならない。短い動画の中で、宇多田の歌声は一瞬にして視聴者を内省的な時間へと誘う。言葉にできないモヤモヤとした感情を代弁してくれるツールとして、この曲は今も機能し続けているのだ。