「子は鎹」の鎹とは?建築金物の語源からことわざの使い方まで徹底解説

「子は鎹」の鎹とは?建築金物の語源からことわざの使い方まで徹底解説

「子は鎹」の鎹とは?建築金物の語源からことわざの使い方まで徹底解説について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

「かすがい」という道具の存在が広く一般に定着した最大の要因は、「子は鎹(こはかすがい)」ということわざの存在です。

このことわざの正確な意味は、「子どもへの愛情や存在が、不仲になりかけた夫婦の仲を繋ぎ止め、家庭の崩壊を防ぐ絆となる」というものです。血の繋がりを持たない男女が結びついた夫婦関係は、些細な衝突やすれ違いによって木材のように離れてしまいがちですが、共通の宝である我が子の存在が強固な「鎹」となって両者を引き戻してくれる状況を比喩的に表現しています。

文化庁が過去に実施した国語に関する世論調査などでも、「子は鎹」の認知率は90%を超える高い水準を維持しており、世代を超えて受け継がれる代表的な日本語表現となっています。

また、派生表現として用いられる「夫婦の鎹(ふうふのかすがい)」も同様に、夫婦間の絆を維持するための共通の趣味、ペット、あるいは長年共有してきた思い出や価値観などを指す言葉として使われます。木造建築において地震や台風の揺れから建物を守る要(かなめ)となる鎹の役割が、そのまま人間関係の安定装置として見立てられているのです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。